和教時報

第1605号(1999/5/15)HP掲載記事

切りひらきつつある展望に確信をもって
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[特集]
切りひらきつつある展望に確信をもって
 「みんなが参加する和教組運動」
  「みんなが成長できる和教組運動」
   「共感が広がり、仲間が増える和教組運動」を
ーーーー第64回 定期大会にむけて  琴浦書記長に聞く

和教時報 第1605号 (1999・5・15)より

 六月十一・十二日に、 九九年度の和教組大会が開催されます。 議案もまもなく職場に届くと思います。 今 号では、 今年の大会方針の特徴などについて、 琴浦書記長に聞きました。 (聞き手 栄川情宣部長)

元気のあふれる大会に

栄川
 初めて執行部の一員として大会を迎えるので緊張しているのですが、 今年の大会ではどういうことが、 議 論の中心になるでしょうか。

琴浦
 今年の大会は、 昨年一年間の運動の上に立って、 みんなが確信と展望をしっかり持ち、 元気があふれる大 会にしたいと考えています。

栄川
 でも、 職場の状況をみるとなかなかしんどいというのが率直な思いではないでしょうか。

琴浦
 そうでしょうね。 戦争法案や憲法をめぐってもたいへん危険な状況が生まれています。 子どもと教育をめ ぐっても、 深刻な状況です。 さらに、 賃金問題でも、 攻撃が厳しくなっていますよね。 しかし、 そんな厳しい状況も私たちが頑張れば、 切り開いていけるという確信を昨年の運動の中で私は持っ ています。

栄川
 具体的に聞かせてください。

琴浦
 昨年の大会での教育問題の集中討論以降、 各地で 「子ども論議」 が広がっています。 学級崩壊や子どもた ちの 「荒れ」、 父母との共同など教訓的な実践がたくさん生まれてきています。
 また、 賃金・権利に対する攻撃でも、 厳しい中一定押し返すことができました。 さらに、 小渕内閣の悪政 に怒る多くの方々の共同が、 広く、 太く広がっています。よく見ると、 確信と展望が湧いてくる状況だと思 います

栄川
 なるほど。 三〇人学級(複式解消等も含む)の運動も広がりましたよね

琴浦
 そうですね。 県内で二三自治体で決議が上がりました。 その運動の広がりも大きいです。

三〇人学級の運動を大きく

栄川
 そんな状況の下で、 今年の運動方針で強調していることは。

琴浦
 大きく飛躍させることでは、 まず、 三〇人学級や定数増の運動を前進させること。 自治体決議や世論形成 、 可能なところでは市町村独自での実施も追及できたらいいですね。 各地で多様に運動を広げ、 一二月ぐら いに、 全県の運動を結集する集会が持てないかと考えています。

旺盛な教研活動を
一〇〇〇回教研の呼びかけ

 もう一つ飛躍させたい課題は、 学習指導要領や中教審の批判的学習を多いに広げ、 子ども論議を含め、 教 研活動を職場でも地域でも旺盛に展開する課題です。
 数の追及になってもダメですが、 一〇〇〇回教研を呼びかけ、 みんなで、 いろんな悩みを出しあいながら 教研活動を広げたいですね。

攻撃にひるまず団結の力で押し返そう

栄川
 賃金や権利、 上からの 「教育改革」 などの攻撃とのたたかいでは。

琴浦
 大きなたたかいをやらなければいけないでしょうね。
 人勧では、 一時金削減、 調整手当問題 (県内全域〇%地域に) などが予想されますし、 成績主義差別賃金 や財政危機を理由とした賃金攻撃など、 近年にない厳しい攻撃との闘いになることは間違いありません。
 「教育改革」 の動きは、 全国的には、 いろいろ起こっています。 当面、 学校管理規則を改悪して、 職員会 議を校長の 「補助機関とする」 動きが全国的に強まりそうです。 民主的な学校運営、 職場づくりがいっそう 重要ですね。
 大事なことは、 激しい攻撃にひるんではいけないことです。 みんなで力を合わせれば、 必ず押し返せます 。

栄川
 そんな確信をみんなで確認しあいたいですね。

琴浦
 それが大切な点だと思います。 攻撃を押し返す点でも、 重要になるのが組織拡大です。 組織拡大では、 新 しい提案をしています。

栄川
 どんなことでしょう。

琴浦
 支部で工夫していただきますが、 一年間に一名の加入者を迎える奮闘をしてくれる自覚的な 「推進委員」 を募集して経験を広げながら組織拡大のうねりをつくっていただきたいという提起です。

栄川
 運動の中で、 大事にしたい点などありますか。

琴浦
 議案にも書いたのですが、 「みんなが参加する和教組運動」 「みんなが成長できる和教組運動」 「共感が広 がり、 仲間が増える和教組運動」 を合言葉にしたいと考えています。 大会まで、 あと一ヵ月足らずです。 大 会議案に対して、 ぜひ率直なご意見をお願いします。

栄川
 今日はどうもありがとうございました。
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